ドリームウォーク・ガイドブックの目次と内容の一部



ガイドブック『明晰夢のテクニックをマスターする』の目次と内容の一部

目次

1 はじめに----------------------------------p2

2 なぜ明晰夢の技術を身につけるのか?----------p3

3 明晰夢に関する誤解------------------------p4

4 明晰夢習得のカギ--------------------------p5

5 明晰夢をライフスタイルにする-----------------p5

6 夢見時の意識レベル------------------------p6

7 夢を思い出しやすくする----------------------p8

8 夢日記をつける----------------------------p10

9 あなたのドリーム・シンボル-------------------p13

10 現実性チェック-----------------------------p15

11 夢見時に意識を保つ------------------------p18

  ・就寝前のヴィジュアライゼーション(映像視覚化・イメージ想起)
  ・明晰夢のためのアファーメーション(自己暗示)
  ・意図を紙に書き出す
  ・ヴィジュアル・パターン
  ・”私は夢を見ている”
  ・うたた寝・昼寝・仮眠
  ・上体を起こして眠る
  ・Wake-up Interval
  ・瞑想
  ・からだのリラクゼーション
  ・漸進的リラクゼーション
  ・腹式呼吸法
  ・吐く息を長くする
  ・全身呼吸法
  ・催眠暗示

12 目覚めから夢見へ-------------------------p25

13 夢見時に意識を保ち続ける------------------p26

  ・偽の目覚め

14 夢をコントロールする-----------------------p28

  ・夢を見ている身体
  ・夢の周囲の状況
  ・そっと変化を起こす
  ・夢の中でものを創り出す
  ・無意識に夢のコントロールを任せる
  ・夢の中に自分だけの特別な場所を創る

15 夢孵化(夢を産み付ける)--------------------p33

16 夢を自己成長に利用する--------------------p34

  ・問題解決
  ・創造性の発揮
  ・リハーサルをする
  ・完璧な先生を創る
  ・夢のガイドを創造する
  ・無意識の深層に飛び込む
  ・精神的、感情的問題を解決する
  ・夢をヒーリング(癒し)に使う
  ・悪夢を克服する

17 夢を分析する-----------------------------p44

18 最後のちょっとしたアドバイス-----------------p48

19 ドリームウォークCDの聴き方--------------p49
 
 
 
以下ガイドブックから一部を抜粋してご紹介します。
 

1 はじめに


平均的に人生の3分の1を睡眠に使っているのをご存知でしたか?
それほど多くの時間を睡眠に費やしているのですから、もし夢がコントロールできるようになって、
その睡眠時間を有効に使えるようになったら得るものが大きいと思いませんか?


明晰夢のテクニックをマスターすると、夢を見ている時(夢見時)に
「今自分は夢を見ている」と自覚できるようになります。
一度、夢を見ているという夢見の自覚(明晰夢)をマスターすると、可能性は無限です!


夢は楽しくエキサイティングです。想像力次第でどんな冒険のチャンスでさえ得られます。
しかも、夢がコントロールできるようになって得られるものは、
単なる娯楽的な楽しみだけではありません。
夢は個人の成長と心の健康に役立つ重要な道具となります。
私たちの無意識の作業を夢で垣間見ることができ、自分自身を理解する助けとなるのです。


歴史を見てみますと、様々な文化が夢の価値を知っていました。
古代ギリシャでは、明晰夢で行動の指針を得ようと寺院で眠りました。
チベットのヨガ行者は夢の重要性を知り、ドリームヨガというテクニックを築き上げ、
意識的な夢見をマスターしてきました。
アメリカ先住のシャーマンは夢を心身のヒーリングに使ってきましたし、
オーストラリア先住のアボリジニは、夢は日常の現実全てを支える強力な力である、と考えていました。


夢を見ているときに洞察やひらめきを得た著述家や科学者、哲学者、発明家も数多くいます。
17世紀フランスの哲学者デカルト、著述家のR.S.スティーブンソン、ミシンの発明家のE.ハウなどは皆、
重要な理論やアイディアは最初に夢に現れた、と言っています。
アインシュタインが相対性理論のインスピレーションを得たのは夢を見ているような状態の時だった
といいますし、19世紀ロシアの化学者D.メンデレーエフが、
元素の周期律のアイディアを得たのも机の上で寝てしまった時の夢の中だった、と言われています。


2  なぜ、明晰夢の技術を身につけるのか?

明晰夢のテクニックを身につける有意義な理由はたくさんあります。
夢はそれまで利用されていなかった自己成長や自己探求のリソース(資源)に
アクセスできるチャンスとなります。夢見時のこころの動きを理解することで
意識と無意識のつながりを深めていくことができます。
意識と無意識のつながりが深まると無意識内に隠れている精神的・感情的課題の原因が
明らかになるので、その課題を克服・統合してより実り多い日常生活を送れるようになります。


起きている時の出来事のリハーサルや準備として夢を利用することもできます。
スピーチやプレゼンテーションなどのビジネスシーンの練習・リハーサルにも利用できます。
いろんなシナリオや結果を想定してリハーサルし、ベストな行動を選択することもできるようになります。


夢の中で特定の技能を練習することさえできます。
ランナーが夢の中で練習し、成功の夢を見た人たちの方が夢を見ていない人たちと比べて
早いタイムを出した、という研究報告が1990年のJournal of Sport Behaviourに見られます。


夢は問題解決や、創造性の開発にも利用できます。
「私の人生の目的は何か?」「何を成し遂げるために私はここにいるのか?」など、
人生の重要な質問の答えを見つけることもできます。
質問を投げかけることによって、夢を通して無意識からの洞察、気づきを得られるのです。


明晰夢のテクニックによって悪夢を克服することもできます。
何度も見る夢の意味を理解できるようにもなります。
夢を観察し、夢のシンボルや夢のきっかけとなるものを見出すことで、
なぜそのような夢を見るのか、という無意識の意図も理解できるようになります。


夢は身体のヒーリングにも利用できます。
健康な身体を夢の中でイメージすれば、身体の自然治癒力を活性化することができます。
夢にスピリチュアルな目的を見出す人もいます。
夢は魂やハイヤーセルフ(高次の自己)とつながる方法としても長く使われてきました。


また、夢は自分をもてなし、リラックスさせる休日のような使い方もできます。
明晰夢の技術を身につければ、自由に夢の状況や出来事を作り出せるようになりますし、
好みの冒険の主役を演じることもできるようにもなります。


3 明晰夢に関する誤解


明晰夢に対する誤解はたくさんあるようです。
夢を取るに足らないつまらないものと考え、
明晰夢の訓練など時間と労力の無駄だと思っている人も多いようです。


しかし実際は、明晰夢は得ることの多い、とても有益なトレーニングなのです。
夢は自分自身について知るために大変効果的な方法であり、
現実の生活をよりよくするための知恵を得ることができるのです。


また、明晰夢を単に精神世界の探求のためだけのものと考えたり、
「ニューエイジの戯言」と思う人もいるようです。
確かに明晰夢を習得することは精神性に関わる(スピリチュアルな)側面もありますが、
明晰夢を習得するためにスピリチュアルな修行が必要なわけではありません。
明晰夢は現実の日常生活の中に実のある結果をもたらすのです。


夢をコントロールするなんて、自然な夢見を邪魔することにならないか?と考える人も多いようです。
これも誤解です。夢を見ている人(夢見者)は夢の状況や出来事へのコントロールを控えて、
無意識に夢を操縦させることもできます。
その出来事が夢であるという自覚を持ちつつ、その夢の観察者のままでもいられるのです。
夢見者は自分の行動や態度のみをコントロールして、
それ以外の部分を無意識に委ねることもできるのです。


明晰夢は現実逃避を助長している、という否定的な意見もあります。
これは、明晰夢そのものの問題というよりも、明晰夢を実践する個々人の在り方に関わることです。
普段誰しもが、小説を読んだり映画を見たりして現実から離れていますが、
明晰夢はそれらのどの現実逃避の方法よりも、実用的な利益が得られます。
そもそも明晰夢のトレーニングにおいては、現実の生活を忘れたり、
無視したりしないことが重要なのです。


健康的な睡眠リズムを維持することも大切です。
それは現実生活を大切にするということになりますし、明晰夢も見やすくなります。


以上の点を理解していれば、
明晰夢を娯楽的な楽しみのために利用することはリラクゼーションにもなり、
有益ですから悪いことではありません。
くつろいで楽しめる夢は、心の休日となり癒しをもたらすことでしょう。


4 明晰夢習得のカギ


明晰夢を習得する上では、実践練習と、辛抱強さと、粘り強さこそが求められます。
毎日の実践が明晰夢習得に必須なのはもちろんのこと、
すぐに結果を得られないことに不満を言わない、投げ出さない、ということが大切です。
成果が出るまでには時間がかかります。
しかし、このガイドブックで解説するテクニックの実践を続けていれば
必ず熟練した明晰ドリーマーになることができます。

2009年01月05日 23:21