願望達成体質・集中力体質になる!分子矯正栄養療法



インサイトCDやフォーカスCDを聴き続けても、芳しい効果が出ない場合、
考慮し、試す価値のある方法がいくつかあります。

主なものを列挙してみると、


  1)食事内容の見直し・改善
  2)基本的なサプリメント(ビタミン・ミネラルなど)の摂取
  3)整体・カイロプラクティック・オステオパシーなどによる身体バランスの調整
  4)自分でできる体操(特にゆる体操)


この4つが思い浮かびます。


これらの方法は、インサイト・フォーカスを利用しているいないにかかわらず、


  既に医療機関で治療を受けておられる方
  病気ではないが何となく不調な方
  健康だがもっと能力を発揮したい方


このような方にとっても、健康増進を助け強める可能性が高いものです。


ピンときたものを試しながら、ご自身の感性を磨いていかれる助けになれば、と思います。
バランスよく組み合わせて活用していくとよいでしょう。


今回は、1と2をメインに情報をご紹介します。
つまり食事とサプリメントです。


個人レベルでどなたにもお勧めできるサプリメントについては、
脳機能向上・ストレス解消のための基本サプリメントでご紹介していますが、


このページでは特に、
栄養療法の専門医療機関で推奨されている食事療法とサプリメントについてご紹介します。


より体調のすぐれない方は、ここでご紹介する医療機関で検査を受け、
適切なサプリメント指導を受けられることをお勧めします。


■身体は口に入れたものからできている


ある人が言っていました。


  うつにかぎらず、病気になるとほとんどの人は
  病院にいきますが、医者は医療行為はしても
  栄養指導はほとんどしてくれないですよ。

  多くの人が栄養不良が原因で体調を
  こわしているのに、それを改善せずに
  病院にいっても治るはずがないんです。


全くその通りだと思います。


私は、次の話にも納得してしまいました。


  ニワトリや豚や牛だって、良い餌を与えればちゃんとおいしいお肉になってくれる
  観賞用の小鳥だって、栄養状態が悪ければすぐ羽が抜け、病気になってしまう

  人間の身体だって、同じように食べ物からできている
  食べ物が変われば、ヒトの身体も心も変わるのは当然じゃないかな


これを読んで私は思いました。


  普段何気なく見ている自分の手の皮膚も、
  頭の中にあって見えない脳神経細胞も、
  全部、自分の口から入れたものが変化してできているんだよな。

  これって奇跡じゃん!?


それからというもの、口から入れる食べ物と、それを見事に活用してくれる自分の身体に、
心から感謝しながら、食事をするようになりました。


■友人(S)のはなし


東京は新宿に新宿溝口クリニックという栄養療法専門の医療機関があります。


私の友人(S)が先日、そのクリニックに行って、
詳細な血液検査をしてもらい、食事指導・サプリメント指導をしてもらってきた話を聞かせてくれました。


■インサイト・フォーカスを聴いているのに何で効果が出ないの?


友人(S)が、そうすることにしたそもそものきっかけは、
インサイトとフォーカスを利用し続けているのに、以前ほど気分がすぐれず、意欲低下気味だったところに、
たまたま溝口徹医師の「うつ」は食べ物が原因だった! という著書を読んで、
「自分の食事内容がいかに酷いか」ということに衝撃を受けたからだそうです。


友人(S)が恥ずかしそうに言うには、ここ数ヶ月間、
パン、ご飯、麺類、甘いものを食べたい時に食べる、というかなり偏った食生活をしていたそうです。


溝口医師によると、そういった炭水化物(糖質)ばかりの偏った食生活だと、
それがうつ病のような、意欲低下、気分の変動、集中力の低下などの原因になりうる、
ということなのです。
(もちろん体質にもよるので、全ての人に当てはまるわけではありませんが)


友人(S)はインサイトCDとフォーカスCDをほとんど毎日使っているのに、
何か以前のような切れ味のよい効果が感じられないでいたのは、これだったのかも?


そう直感し、電話でクリニックの予約をしたそうです。


■さっそくやってみた


待ちきれなかった友人(S)は、その予約日までの数日の間に、
溝口医師の著書に解説のあった「分子整合栄養療法(分子矯正栄養療法)」について勉強しました。


そしてすぐに食事内容を変え、不足していそうなビタミンやミネラルを想像して、
とりあえずサプリメントを手近なところから入手して多めに摂取してみた、といいます。


そうしたら、たった数日で目覚めが以前にもましてスッキリするようになったので、
「これはさらに続けてみる価値がありそうだ」と確信。


数日後のクリニック初診の日には、採血をするのがメインで、
具体的なアドバイスがしてもらえるのは、検査結果の出る2週間後。


初診日以降も、とりあえず書籍を参考にして、炭水化物・糖質を少なくし、
たんぱく質(魚・肉・大豆製品)と野菜・食物繊維を多めにとるようにし続けたところ、
検査結果と具体的なアドバイスを聴く前の段階で、身体も軽く感じられるようになり始めたそうです。


初診から2週間後、検査結果を元に、不足している栄養素が判明し、
食事療法とあわせて、ビタミンB群や亜鉛などのサプリメントも摂取し始めました。


それを4週間ほど続けた頃には、以前のような前向きな気持ちとやる気、集中力が戻ってきて、
インサイトCDでもリラックスしやすくなり、フォーカスCDでは集中しやすくなった、というのです。


■これは皆さんにもお勧めする価値がある!


この身近な友人(S)の個人的な体験に触れたこともあって、


  「食事と栄養にきめ細かな配慮を行うこの『分子整合栄養療法』の情報によって、
   少しでも楽になる人が、他にもいるかもしれない」


そう思って、私も試し、その効果を実感したのでこのサイトでもご紹介することにしました。


新宿溝口クリニックは「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー医学)」に基づいた医療機関です。


その特長は、


  「かなりきめ細かに、足りない栄養素と、その効果的な栄養摂取法を教えてくれる」


というところにあります。


もうちょっと詳しく書くと、


  1)詳細な血液検査をして、
  2)全身の細胞の栄養状態を分子レベルで改善するために、
  3)その人にとって必要な食事方法・厳選サプリメントをアドバイスしてくれる


という具合です。


分子整合栄養医学の背景を簡単に説明しますと、


1950年代後半、米国にて遺伝子についての発見を基礎に“分子生物学”という学問が誕生しました。この分子生物学からさらに発展したのが、“分子整合栄養医学”です。

分子整合栄養医学は、人間の体の整合を分子(細胞)のレベルで考え、栄養素を、組み合わせと量を上手に使うことによって、栄養学的/病理学的な作用で、病気を治療/予防しようという考え方です。

こんにち米国の多くの医師が分子整合栄養医学を臨床の第一線で応用するまでになっています。栄養素の補給方法としては、サプリメントを用いるのが一般的です。


ということです。

これが通常の食事療法や、通常の自己判断によるサプリメント摂取とは決定的に違うところです。


このきめ細やかさは、たとえ管理栄養士と言えども一歩及ばないでしょう。
分子整合栄養医学に精通した医師・医療機関だからこそできることです。


ちなみに、新宿溝口クリニックでは、東京新宿まで出てこられない遠方の方のために、
お近くの医療機関と協力して検査・診療を行うことができますので、
興味のある方はホームページから確認してみてください。


■では実際、栄養療法では毎日何をするのか?


さて、話を「分子整合栄養療法(分子矯正栄養療法)」に戻します。


話が具体的なほうがイメージがわきやすいと思うので、
友人(S)がどのようにしているか、について詳しく聞いてきましたので書きますね。


(人によって内容は変わってくるので、一つの「読み物」として参考にしてみてください。)


友人(S)の場合の推奨サプリメント(分子レベルで不足している基本栄養素)は、
ビタミンB・C・E、プロテイン、アミノ酸、亜鉛などでした。
友人(S)は、これを一日4回に分けて摂取しているそうです。


■食事指導もあって、

  1)炭水化物・糖質を抑えて、
  2)たんぱく質と
  3)野菜・食物繊維をたくさん採るように言われたようです。


確かにそうすると調子いいそうなんです。


先にも書いたとおり、書籍(このページ下部へのページ内リンク)を参考にした食事改善だけでも、
寝つきや目覚めが良くなったり、身体が軽くなったりしてきたようです。


実際私が友人(S)に会った時には、表情が明るく、声も大きくなっていて、
「ああ、元気になってきているんだな」という印象を持ちました。


■1)炭水化物・糖質を抑える目的は、血糖値の乱高下をなくし安定させるため。


人(体質)によっては、炭水化物・糖質の摂取によって血糖値が大きく乱れます。
そういう体質があるかどうかは、次のようなチェックリストでも推測できます。


 1)甘いも・スナック菓子・清涼飲料水をほぼ毎日採る
 2)空腹感を感じ、おやつを食べることが多い
 3)夜中に目が覚めて、何かを食べることがある
 4)夕方に強い眠気を感じたり、集中力が落ちる
 5)体重の増減が激しい
 6)体重が増えてきた、または痩せにくくなった
 7)イライラや不安感が、甘いものと採ることでよくなったことがある
 8)頭痛、動悸、しびれ等が甘いものを採ることでよくなったことがある
 9)安定剤や、抗うつ剤を服用しても、あきらかな症状の改善がない
 10)血縁者に糖尿病の人がいる

「うつ」は食べ物が原因だった!  p107より引用


では、血糖値が大きく乱れることのマイナスは何でしょうか?


血糖値の乱れが大きくなると、脳機能が低下したり、ストレス状態に陥りやすくなるそうです。


ですから炭水化物・糖質の摂取を抑えることで、改善しやすくする、というわけです。
(もう少し突っ込んだ説明を知りたい方は、上記書籍をご参照ください。
 ホルモン分泌のしくみなども含め説明されています。)


■炭水化物や糖質に影響されやすい人が、具体的には気をつけること


  1)お菓子・ジュースなど糖質の多いものを避ける。
  2)精製された穀物(白米、麺類、小麦粉、パンなど)を避ける。

  3)GI値の低い未精製穀物(玄米など)に変える(血糖値が急激に変化しにくい)。

  4)食事の順番を「野菜・食物繊維」→「たんぱく質」→「少量の炭水化物」にする。
    血糖値の乱高下が避けやすく、気分や脳機能が安定しやすい。

  5)ゆっくり食べる

というようなことだそうです。


ただ、精製炭水化物(白米・パンなど)・糖質(砂糖など)メインの食事を長らくし続けていた方は、
身体の消化・代謝・エネルギー生産機能も、それ用に変化しています。


言い換えると、炭水化物や糖質からエネルギーを得るシステムに身体が変化してしまっていて、
たんぱく質を消化・代謝・エネルギー源にするシステムがお休みしてしまっているわけです。


なので、いきなり炭水化物・糖質を完全にやめて、たんぱく質を多く採っても、
たんぱく質を消化したり、たんぱく質からエネルギーを生産したりすることが、
下手くそな身体になっています。


その結果、最初の1〜3ヶ月は、
胃もたれしたり、ガスが多くたまったり、かえって調子が悪くなったりすることもあるそうです。
(その方の消化・代謝・エネルギー生産システムの柔軟性によって反応は異なるでしょうが)


しかし、それも正常な反応の内のひとつだそうですので、
あまり焦らず、2〜3ヶ月の時間をかけて、


  「できるだけ、できるだけ、精製炭水化物や糖質を減らす」
  「できるだけ、できるだけ、たんぱく質を意識して摂取する」


という心構えで、地道に食事内容に関する意識を高めていくことが重要です。
意識とクセがつけば、食事内容は自然に変わっていくでしょう。


2〜3ヶ月する頃には、身体もたんぱく質の消化・代謝・エネルギー源としての利用が、
うまくなっていきます
ので、だんだん楽に食べられるようになっていくでしょうし、
脳や身体もあなたの心がけにちゃんと応えて、元気になっていってくれると思いますよ。


■2)たんぱく質をたくさん採るのは、たんぱく質が身体の原材料として重要だから。


例えば、うつと関連が深い「セロトニン」という神経伝達物質も元を辿れば、
たんぱく質・アミノ酸が消化・代謝されてできるものです。


具体的な食生活としては、

  1)肉
  2)魚
  3)豆腐・納豆などの大豆製品
  4)卵

をバランスよく毎日食べる、ということです。


■魚や豆腐の食べ方の工夫例


ちなみに、友人(S)が個人的に好きなのは、魚の味噌漬けや粕漬けだそうです。
スーパーにも売っていますが、生よりも日持ちもよく、おいしいとのこと。

豆腐なら、すりおろし生姜とかつお節をたっぷりのせて、ポン酢で。
生姜は消化を助け、かつお節はたんぱく質を追加できます。


たんぱく質は、動物性(肉・魚など)と植物性(大豆製品など)をあわせて摂取するのが、よいそうですよ。


■卵は最高のバランス栄養食


また卵についてですが、

  「たまごのたんぱく質の必須アミノ酸組成は、全食品中で最も優れている。」

  「たまごはコレステロールを高めるという説があったが、
   調査や研究により、常識的に食べる範囲ではそういうことはない」

ということなので、私にも一日最低1〜2個とるように勧められ、そうしています。

※ 必須アミノ酸:20種類あるアミノ酸のうち、体内で合成できない9種類のアミノ酸のこと。
イソロイシン、ロイシン、バリン、スレオニン、メチオニン、
フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、ヒスチジンがある。


卵は、寒天スープやみそ汁に落として溶き卵風にしたり、
ゆで卵にして、おやつ代わりにするとお菓子(炭水化物・糖質)を減らせますし、
血糖値の乱高下を防ぐことができます。


■まずは意識していくことで徐々に身体も変わっていく


「毎日そんなに、たんぱく質ばかり食べられないよ」


という方は、一日のうちで食べられなくても、2〜3日を一くくりとしてバランスをとるといいでしょう。
つまり、


 「昨日は肉が食べられなかったから、今日は肉を食べよう」
 「今日は魚と豆腐を採ったから、明日は肉にしよう」
 「今日は胃がもたれて食べられないから、少なめにして、明日あさってにもう少し食べよう」


そんな感じで、意識するだけでも、食生活は確実に変わっていくと思います。
数ヵ月後には、毎日バランスよく食べられるようになっているでしょう。


■たんぱく質は神経伝達物質の材料


たんぱく質・アミノ酸(原料)を多くとると、その(製品)であるセロトニンなどの
神経伝達物質の供給が安定するので、精神が安定したり、意欲や集中力がアップする、
ということになるんですね。

主な神経伝達物質とその働き

  セロトニン(落ち着き)/ドーパミン(快楽)/ノルアドレナリン(覚醒)
  メラトニン(睡眠)/アセチルコリン(記憶、学習)


■抗うつ剤と栄養療法の決定的な違い


抗うつ剤などの薬は、セロトニンなどの神経伝達物質が、
あたかも脳内に多いかのうように脳に錯覚させるような形で作用しますし、
不快な副作用も起こりえますが、


栄養療法では、そもそもその神経伝達物質の量自体が増えるようにもっていくので、
より自然に調子がよくなったり、薬の量が減らせるようになるそうです。


実際、友人(S)は抗うつ剤を徐々に減らせたと、言って喜んでいました。


■栄養素は消耗品 毎日コンスタントに採ろう


これにはちょっと裏話がありまして、
友人(S)は、この栄養療法を始めてから1ヶ月もしないうちに調子がよくなったので、
新宿溝口クリニック受診者専用の相談窓口に電話したところ、
以前のようなパンやお菓子の生活に戻りかけたのが、再悪化の原因だと分かったそうです。

食事やサプリメントの摂取に関する相談のみのようです。)

そこで、野菜とたんぱく質の多い食事に戻したところ、また調子がよくなってきた、ということでした。


身体や脳が必要とする栄養素は、日々消耗されているので、
毎日コンスタントにとり続けないと、神経伝達物質も不足してしまうんですね。


これらの神経伝達物質の元を辿れば、たんぱく質・アミノ酸なんです。


しかし、ここで、もう一つ重要なことがあります。


原料のたんぱく質があってもそれ消化・代謝して、目的の神経伝達物質に変換できないと、
意味がありません。


■それを助けるのがビタミンB群や亜鉛などのミネラルです


分かりやすくするために、かなり簡略化して図式化すると、

   食べ物(たんぱく質)→→《消化・代謝》→→ 神経伝達物質など

となります。

ビタミンB群や亜鉛などは上記図のなかの、→→《消化・代謝》→→の一部で重要な役を担っているわけです。


つまり、ビタミンB群や亜鉛が不足すると、神経伝達物質が充分に作ることができず、
結果として、うつ状態になったり、集中力が欠如したりしてしまうわけです。


なので、
たんぱく質と、ビタミンB群、亜鉛などのミネラルが両方とも必要充分量摂取できていることが重要なのです。


(これも、もう少し突っ込んだ説明を知りたい方は、書籍をご参照ください)


■ほんとうはうつ病じゃないのに、うつ病みたいになる鉄分不足


ミネラルの亜鉛が出てきたので、ついでに【鉄分】話を。

鉄分が不足した状態と、うつ状態とはとても似ている場合があるそうです。


アメリカの精神医学の診断マニュアルでは本来、患者さんにうつ病のような症状がある場合、
それが、鉄不足などの他の栄養・身体的原因によって起こっていない、
ということを確認することを指示しています(除外診断)。


しかし、それが確認されることは、なぜか精神科医療の中では極めてまれです。


なので症状がうつ状態であったとしても【詳細な血液検査】をして、
鉄分が不足していると分かった場合、
まずは鉄分の補給をするほうが理に適っていますし、実際に改善もしやすいでしょう。

鉄分を補給することが症状改善の本質である時に、抗うつ剤を使うのはナンセンスです。


今、【詳細な血液検査】と書きましたが、
通常の血液検査では、鉄分不足とは判断されない【潜在的な鉄不足】という状態があるそうです。
分子整合栄養医学を実践する機関での血液検査では、その【潜在的な鉄不足状態】があるかどうかを、
明確に鑑別診断することができるそうです。


通常の血液検査では、潜在的な鉄不足は見つけられないそうですので、
新宿溝口クリニックなどで詳細に調べてもらう価値はあるでしょう。


■気持ちを落ち着かせる「カルシウム」を効果的に体内で活用するために


カルシウムは骨や歯を作るだけでなく、イライラを抑え気持ちを穏やかにするのを助けますし、
体内が酸性に傾いた時、本来の状態である弱アルカリ性に戻すためにカルシウムが使われます。


でもカルシウムや鉄分などのミネラル類は、【腸管】での吸収効率がとても悪いそうなので、
原材料が何か?ということが一つ大切です。


頭で「これはカルシウムだ」「これは鉄のサプリだ」と思ってせっかく口に入れても、
体内で取り込まれず、活用もされず、排泄されてしまうことが多いのだそうです。


少々細かい話になりますが、市販のカルシウムサプリメントの場合は、
【魚骨】を原料としたものが一番吸収がよいとのこと。
(ドロマイド、炭酸カルシウム、貝殻カルシウムなどに比べて)


カルシウムが吸収される【腸管】においては、
魚骨由来のカルシウムと、鉱物由来のドロマイドでは、
同じカルシウムを含んでいるにもかかわらず、全く別の物質として認識されるそうなのです。


つまり、ドロマイドがたくさん腸に運ばれてきても、
腸はそれを「使えるカルシウム」として認識できないので、
「あ、これいらない」といって、吸収しない(できない)わけです。


私は、食べる煮干を一晩酢漬けにして食べています。


カルシウムの吸収率を上げるにはビタミンDが必要なので、
毎日規則的な生活をして太陽の光を浴びておくと体内でビタミンDが生成され、
カルシウムの吸収・利用効率が上がります。


■分子整合栄養療法が受けられる専門医療機関

分子矯正栄養療法の専門医療機関は全国にいくつかあるようです。
友人(S)と私が受診したのは新宿溝口クリニックです。
新宿溝口クリニックでは、東京新宿まで出てこられない遠方の方のために、
お近くの医療機関と協力して検査・診療を行うことができるようですので、
興味のある方はホームページから確認してみてください。


■分子整合栄養医学の書籍 分かりやすいレシピなど


まだまだ分子整合栄養医学に基づいた知識や、食生活のコツはありますが、
全てを紹介するわけにはいきませんので、下記書籍や専門医溝口医師のブログを是非読んでみてください。
(リンクの上にマウスを持ってくるだけで、書籍の画像と値段等が表示されます)


「うつ」は食べ物が原因だった!
「うつ」というタイトルがついていますが、うつだけに留まらず、脳が正常に機能するために、
どのような栄養素が、どのように働いているのか、不足するとどうなるのか、
ということが分かりやすく解説してあります。
分子整合栄養医学(分子矯正栄養医学)の基礎知識を知りたい方には特にお勧めです。

ただ、新書版はありますが詳しい情報が多いので、
うつ病などで脳機能が低下している人には、読みにくいかもしれません。
何度か読んで、馴染んでいく必要があるでしょう。

具体的にどのような食生活を心がけたらよいか、ということも書いてはありますが、
どちらかというと、理論的な背景の説明がメインなので、
より実践しやすい分かりやすいアドバイスが知りたい方は、下記がお勧めです。


精神科医の栄養療法―今日からすぐに実践できるメンタルケアのための栄養レッスン

専門的な詳しい説明よりも、実践しやすい具体的なアドバイスが多く掲載されていますので、
実践するのに一番よい書籍です。

家族の方に食事内容の協力を得る必要がある場合にも、この本はとっつきやすい本です。
決して専門的になりすぎることなく、いくつかの症例も引き合いに出しながら、
家庭でできることが書かれています。

例えば、コンビニ、ファーストフード、ファミレス、居酒屋でのメニューの選び方、
家庭ですぐに実践できる栄養療法の基本&簡単レシピ、糖質制限スウィーツの作り方、
日常生活で感じる栄養療法に関する素朴なQ&Aなど、
健康関連雑誌のように、とても読みやすい文章と構成で書かれています。


診たて違いの心の病―実は栄養欠損だった!

具体的な症例が他著よりも詳しく紹介されていますので、
分子整合栄養医学に基づく治療の流れがつかめる一冊です。

各症例ごとに、症状、飲んでいた薬、血液検査の結果、分子整合栄養医学に基づく血液検査結果の読み方、
処方されたサプリメント、その後の経過、などが詳細に書かれています。

紹介されている症例:

  実は血糖調節障害だった統合失調症のA子さん
  実は鉄欠乏だったパニック障害のB子さん
  実は亜鉛欠乏だったうつ病のC男さん
  実は複合栄養障害だった多動性障害(ADHD)のD君
  実はビタミンB群欠乏だった不登校でうつ病のE君
  1年7ヶ月の栄養療法で改善した引きこもりと家庭内暴力のFさん

  糖尿病の男性患者さん(45歳)
  五十肩の女性患者さん(47歳)
  アトピー性皮膚炎、リウマチ、産後・授乳中の腱鞘炎、
  ニキビ、頭痛、めまい、ヘルペス、花粉症、水虫


自分自身の基本的な栄養状態をきちんと認識し、必要な栄養素を摂取することで、
あらゆる疾患改善の基礎力(自然治癒力)が高まる、ということが具体的に分かります。

また、

  第3章「精神科医療が薬漬けになる理由」
  第4章「医師が無知では済まない、血液検査データの読み方」

では、現代医学教育と実際の医療の盲点が指摘されています。

賢く自分の健康を守りたい人には必読の情報です。


■分子整合栄養療法を実践する医師 溝口徹氏のブログ

統合失調症、低血糖症、うつ病 薬だけに頼らないオーソモレキュラー療法


オーソモレキュラー療法とは、分子整合栄養療法(分子矯正栄養療法)の元の英語です。


症例の紹介や、各種栄養と精神疾患の相関関係について、
本には書かれていない情報が書かれています。


過去ログ(相当たくさんあります)を読み進めていくだけでも、
分子整合栄養医学に関する基礎知識と日常での実践のコツがつかめるようになるでしょう。


  理論的にちゃんと突き詰めているところ
  従来の医学理論や臨床方法にとらわれていないところ
  勉強熱心であるところ
  実際にちゃんと効果が出るように、患者さんと併走している印象が持てるところ
  根気よく患者さんの状態に向き合って、ちゃんと効果を上げているところ
  世界トップの分子整合栄養療法実践医師と直接交流しているところ
  こころある他の医師たちが溝口医師の影響で、
  分子整合栄養医学の勉強・実践を始めて、広がっているところ
  従来の薬物療法の盲点を指摘しつつも、薬物療法を否定しているわけではないところ


などに魅力を感じます。



2010年05月26日 20:33