瞑想とヒーリングによる【こころの殻の解放】と【こころの殻の3パターン】



瞑想の修行で深い瞑想状態で【デルタ波】が出ると、とても気持ちよくなります。


その時に起こっている【生理的な現象】も科学的にある程度解明されています。


1)左右の脳が同調してバランスの良い意識が保たれ、
2)エンドルフィンなどのいわゆる脳内麻薬が大量に出て気持ちよくなり、
3)コルチゾールなどのストレス物質が減少し、
4)副腎からDHEAなどの若返りホルモンも分泌されるようになって、


とても幸福な気持ちに包まれます。


それと同時に起こるのが【こころの殻の解放】です。これがこのページの主題です。


瞑想やヒーリングを通して、その【こころの殻の解放】が起こると、
小さく固まっていた【こころ】が広がり始めて、より大きくて柔軟な【新しいシステム】へと
成長・進化・統合されていきます。


でも、そもそも【こころの殻】とは何でしょうか?


そしてその【こころの殻が解放される】とはどういうことなのでしょうか?


話を分かりやすくするために参考資料として、この写真をご覧ください。

Images form Cymatics:波と振動にまつわる現象の研究
Sound Images from Cymatics: A Study of Wave Phenomena and Vibration, Dr. Hans Jenny
© 2001 MACROmedia Publishing. Used by Permission. www.cymaticsource.com


まず一番上の写真です。
スライドの上に水を一滴垂らしたところに、音を響かせて振動させたものです。
【5つの頂点】を持つ図形になっているのが分ります。


この状態から音を徐々に強くしていくと、左下の図形のように
5つの頂点を持った図形が崩れ始め不安定になります。


そして、右下の写真です。不安定な状態からしばらくして、
図形は綺麗な【10の頂点】を持つものに変化します。


【こころの殻】の健康的な進化のプロセスは、この繰り返しです。


安定した形態の【こころ】に許容量以上のエネルギーが入り込んできて、
それに適応できるように、一旦形を崩しながら、より大きく美しい形態へと進化していきます。


そしてそのプロセスをどこまでも繰り返していくのです。
この繰り返されるプロセスが【こころの殻の解放と成長】であり、人間の意識の進化そのものです。


上記の写真からも比喩的に理解できるように、


【こころの殻の解放】とは、殻がなくなる、ということとは違って
【殻が柔軟になること】であり、【心身全体の器が大きくなる】ということです。


より柔軟に、そしてより大きくなることで、
多くのエネルギーの出入り・処理・活用が楽にできるようになります。


ちょっと抽象的過ぎた言い回しになりましたので、具体的に言い換えますと、
日常生活で【どんなこことが起こっていても大丈夫】と思えるようになる、ということです。


【心身全体の器が大きくなる】とはどういうことかというと、
今までよりもパワフルなエネルギーが楽に使えるようになる、ということです。


樹木に喩えてみましょう。


大きな大きな木をイメージしてみてください。


ゆったりと大きなパワーで文字通り【根幹=根と幹】が育って、
樹木全体が大きく育っていくということが、【心身全体の器が大きくなる】ということです。


逆に【器】が小さいうちは、出せるパワーが小さいので、根幹を育成できません。
小さいパワーは文字通り【枝葉末節=枝と葉など】の方にエネルギーが流れていきます。


枝葉が育つことも大事なので【枝葉末節】が育つことも、もちろん必要なことなんですが、
枝葉末節を育てるエネルギーは繊細・微妙・限定的であって、
パワフルではないので樹木自体は大きく育ちません。


より多くの枝葉を持ち、多くの実を実らせ、たくさんの他の生物の寄る辺となっていくには、
やはり【根幹】を育てるパワーの大きなエネルギーが必要です。


その樹木の根幹を育成するパワーの大きなエネルギーとは、
人間の場合、瞑想(特にインサイトを使った)で到達する【深いデルタ波】の状態です。


【感動】【魂を揺さぶられるような体験】などという言い回しがありますよね。


【こころの底から感動した】【性根を入れ替える深い体験になった】なども、
【深さ】【低さ】がイコール【強さ】の象徴となっています。


これは、自分が発している周波数よりも低くて、振幅がパワフルな周波数が自分にやってきて、
【揺さぶられている体験】をしているわけです。


喩えは悪いかもしれませんが、それは一種の地震のようなものです。


低いものとは逆に、高い周波数は美しいかもしれませんが、
それだけでは揺さぶられるだけのパワーがないものです。


うわっつら、軽い、などの表現を感じてみれば分かります。


モーツァルトの音楽は高周波が多いのでいい、という説がありますが、
私はそれだけではないように思います。


彼の音楽には何か【深くて低いものとの調和】も存在しているように感じます。
さもなければ、ただ単に高周波が多くて軽妙なだけであれば、人はあれ程までに感動しないものです。


このことからも、周波数が低くて振幅が大きい振動(デルタ波寄り)の方が、
成長や気づき、感動を促すことが分かります。


ちなみに比喩的に表現すれば、
枝葉末節の【葉と末節=現実生活】を美しく彩るのが
周波数が高くて振幅の小さい【ベータ波】です。
具体的な事象に意識を集中させて活動する脳波です。


そして【アルファー波】の学習に最適な状態や、【シータ波】のひらめき・イメージング・夢見体験が、
【根幹】と【葉・末節】をつないでいる【枝】です。。


人間の【根幹】はデルタ波で育ちます。

【葉と末節】はベータ波で育ちます。

そしてその二つをつなぐ【枝】となるのが【アルファー波】や【シータ波】です。


(アルファー波、ベータ波、シータ波はフォーカスCDでそれぞれ効率的に誘導できます)


ちなみに、ベータ波よりも周波数の高い【ガンマ波】
【慈悲の瞑想】を実践する高僧や【気付きの瞬間】に出ている脳波で、
フォーカスCDやインサイトCDにも含まれています。


以上の情報をまとめたものを図と絵にしてまとめてみました。

各脳波が育成する人間意識の部分--樹木イメージを借りて
各脳波が育成する人間意識の部分--樹木イメージを借りて


さて、話を元に戻します。


そうして【深いデルタ波】のパワーを瞑想(インサイト)によって強めたりヒーリングを受けると、
人間としての【根幹】を内側から押し広げて成長させていくことができます。


心理的にも肉体的にもエネルギー的にも内側から押し広げられていきますので、
意識の表面にある【こころの殻】も押し広げられ、ゆるめられていきます。


【根幹】が育ち大きくなることで、【枝葉末節】の選択肢が増やしやすくなって生き方が豊かになりますし、
それまでに培ってきた【枝葉末節】の工夫も決して無駄にならず活かされるようになってきます。


【根幹】の成長が順調に進んでいる限り、
【枝葉末節】という言葉が【豊かさ】や【繊細さ】そして【実りの可能性】を指す、
よい意味になるのです。


逆に【根幹】が成長しないとどうなるでしょうか?


朝顔のようなツル植物を思い描いてください。
決して自分で上に伸びることなく、ひょろひょろと地面を這うか、
何かに巻き付いていなければいけなくなります。


花はきれいですが、大木のような【たわわな枝葉】を湛える(たたえる)ことはありません。


このようにして【デルタ波】のパワーによって【こころの殻が解放】されて【こころ】が成長していくと、
その【殻】は外界と隔たりをつくる【防御壁】【隔壁】という意味が薄らぎます。


そして【外界との接面】【エネルギーの出入り口】へと意味が変わり、
更にはその境界面すら幻想であったことに気付けるようになります。


更にその先では全ての二元論を超えて、
【全てのものとの一体感】を実際に感得していけるようになります。
 
 
 
そこには、鳥が歌い、夕陽が沈み、風がそよいでいます。
 
 
 
しかし、何でもかんでも殻をなくせばいいかというと、そうではありません。


こころの発達の初期の段階では【健全な殻】がないと、
不必要な情報と一体化したり振り回されたりして、疲弊することも起こりえますので、
焦って進むものでもありません。


【不健全な殻】と【健全な殻】を試行錯誤しながら揺れ動き、
どうしたらいいか模索する時期がしばらく続くこともあるでしょう。


しかしそれは人間的な成長の一時期(若い時期)においては、
とても自然かつ、必要なことなのです。


無駄な経験は一つもなく、全てに意味があるのです。


通常【こころの殻】というと、「あの人は自分の殻に閉じこもっている」という言い方をしますから、
完全にないほうがよいもののように思われがちです。


しかし実際には【殻の有無】が問題なのではなくて、
その発達の途中で身につける殻の【柔軟性】【疎通性】のほうが重要なのです。


ここでそのこころの殻の【柔軟性】【疎通性】を増していくために参考になる情報を提供したいと思います。
 
 
 
ある研究によると、【こころの殻の状態】には大きく3パターンあるようです。


このパターンは、健全にも不健全にもなりえるパターンです。
誰しもがその全てを組み合わせて使っています。


現実生活をする上でうまく使えば、うまく生きていくコツになります。
そのコツを掴んでいくプロセス自体が、人生の楽しみなのではないかな、と思います。


■1)エネルギー素通り放出型


このタイプの殻を持っている人は、大量のエネルギー(ストレス)が
殻(自分)の中に入ってくると、怒り、泣く、身体を動かす、喋る、セックスに浸るなど、
とにかく入ってきたエネルギーを、活動的にすぐに外に出そうとします。


場合によっては騒々しいタイプですが、
エネルギーが停滞することなく流れているので、傍目にも元気に見えますし、
実際本人も心身にエネルギーを感じているでしょう。


ただ、入ってきたエネルギーを内側で吟味・消化しない場合には、
どんな経験をしていても、大して学びや気づきを得ない、成長のないタイプになる場合もあります。


一方、余計なストレスが溜まりにくいエネルギー処理方法なので
同じ問題で悩んでいる時間は短いでしょう。ある意味健康的とも言えます。


通常【健康的なストレス発散】という場合、このパターンを指すことが多いかと思います。


■2)エネルギーブロック型


このタイプの殻を持っている人は、大量のエネルギー(ストレス)が殻に入ってこようとすると、
それ以上エネルギーが殻の中に入ってこなくなるように、エネルギーの出入り口を閉じて
実際に閉じこもったり、、ウツになったり、病気になったりします。


入ってきそうなエネルギーに抵抗して押し返すイメージです。
物理学に【作用・反作用の法則】というのがありますが、あれと同じです。


例えば、100kgの力で向こうから押されている時、
負けないためにはこちらも100kgで押し返す必要があります。


この時、見た目には動いていないように見えますが、実は100kgの力を使っているので、
何もしていないように見えて、実は大量のエネルギーを浪費して疲弊します。


【閉じこもる】というのは、実はとてつもないエネルギーを必要としているのです。


通常指摘される病的な【こころの殻】は、このタイプでしょう。


■3)気を逸らす型


このタイプの殻のエネルギー処理方法は、
大量のエネルギー(ストレス)が殻に入ってこようとすると、1)や2)のやり方も使います。


それに加えてストレスに直面しないようにするために、
アルコール、ドラッグ、セックス、タバコ、摂食障害などの嗜癖になったり、テレビ、読書、睡眠などで、
流入するエネルギー(ストレス)から気を逸らします。


1)のタイプと似ているようですが、外界のエネルギーがこころの中を通らないので、
エネルギーの交換が少なく、閉じた生き方にもなりえます。
極端な言い方をすれば、寂しい生き方、というと分かりやすいかも知れません。


2)のタイプと違うのは、外界のエネルギーに抵抗するというより、無視・回避する点です。


余計なエネルギーを流入させないので、気を散らすことなく一つのことに没頭したりするのに、
都合のよいエネルギー処理方法でもあります。
 
 
 
インサイトによる瞑想やヒーリングは、


1)自分がどの【殻のパターン】を持っているか、に気付きやすくなり、
2)より柔軟性のある【こころの殻】を発達させて
3)ゆくゆくは、【殻の必要性】から脱却して、より自由に羽ばたいていく


そのプロセスを深め、加速してくれます。


そして、【第4の殻のパターン】へと導いてくれます。


それは冒頭でご紹介した水の共鳴写真のパターンです。


外側から入ってくるエネルギーをそのまま受け入れられるようになり、
自らを美しくキメ細やかに、そして大きくしています。


全てのプラスとマイナスが、一体感・至福の喜び・平和への滋養となり、道案内となります。


かつてない深い感動と、高みへ・・・


それは一朝一夕に達成できる境地ではないかもしれません。


あくまでも人生を豊かにする【道具】として、インサイトヒーリングを活用してみてください。


一緒に旅を楽しみましょう!!

2007年08月23日 18:08