潜在意識を使って悩みを解決し願望達成する手順 6ステップ・リフレーミングの使い方のコツ



何か悩みがあったとします。問題X(もしくは状況X)と名付けましょう。
そのために何かしたとします。行動Aとしましょう。

問題Xの解消のために行動Aを起こして、もし、問題XがなくなればそれでOKですが、
それでも問題Xがなくならない時、どうしたらよいか、

もしくは、状況Xに問題はないが、今以上によい結果を得られるようになるにはどうしたらよいか、
ということに関するコツです。

どのような問題や願望達成にも普遍的に活用できる手順です。


そのコツはNLPという心理療法流派において、
【6ステップ・リフレーミング】というテクニックとしてまとめられ、
誰でも使えるように公式化されています。

(というか、だれもが自然にやっていることを
意識的にできるように公式化した、というほうがいいかもしれません。)

リフレーミングとは、違う枠組みで物事をとらえる、ということです。

***

では、早速分かりやすく説明してきましょう。

1)行動(反応)パターンAで、問題Xが解決しない時どうするか?
  ⇒行動(反応)を変える【行動リフレーミング】

その時の対処法の一つとしては、行動B、行動C、行動D・・・と別のことを試して、
問題Xが解決するように試行錯誤や工夫をする、ということが試せます。

あなたの問題X(もしくは状況X)と、それに対処するための行動(反応)パターンはどのようなものでしょうか?

その確認作業の手ほどきとして、
通常誰しもがやっていそうなことを参考までに列挙してみたいと思います。

ご自身のパターンを見つけてみてください。
(インサイトCDで瞑想を続けていると、パターンに気がつきやすくなります)

たとえば、人間関係がうまくいかないという問題Xに対しては、

 行動A⇒落ち込んで閉じこもる
 行動B⇒怒鳴り散らす
 行動C⇒人に相談する、愚痴を聞いてもらう
 行動D⇒付き合う人を変える
 行動E⇒胃を痛くする(無意識的に)
 行動F⇒自分は嫌われ者だとか、幸せな結婚ができない人間だ、とレッテルを貼る
・・・などなど

お金がないという問題Xに対しては、たとえば

 行動A⇒自分の潜在意識が汚れていると考える
 行動B⇒人にお金を借りる
 行動C⇒ブログで稼げるようにコンサルを受け始める
 行動D⇒何もしない
 行動E⇒自分は豊かになる資格がない、と諦める
 行動F⇒強盗する
・・・などなど

なかなか治らない病気という問題Xに対しては、

 行動A⇒病院で薬をもらったり手術を受けたりする
 行動B⇒代替医療の施術を受ける
 行動C⇒祈る
 行動D⇒病気のことを忘れてやりたいことをやる
 行動E⇒環境を変える
 行動F⇒セカンドオピニオンを聞きにいく
・・・などなど

強い怒りや悲しみなどのコントロールしがたい感情、という問題Xに対しては、

 行動A⇒人のせい、過去のせいにして、延々と文句をいい続ける
 行動B⇒信頼できる人に文句や愚痴を聞いてもらって、気持ちを整理する
 行動C⇒自分のこころは汚れている、私の未来は真っ暗だ、と考える
 行動D⇒運動や趣味で気分転換する
 行動E⇒EFTやエナジータッピングなど、感情解放テクニックを使う
 行動F⇒カウンセリングやヒーリングを受ける
・・・などなど

もっと一般的なパターンとしては、

 行動A⇒とにかくいろいろ考える
 行動B⇒感情に任せて行動する
 行動C⇒直感を信じて流れに身を任せる
 行動D⇒身体の声や反応を頼りにする
 行動E⇒人の意見や考えを気にする
 行動F⇒自分の内なる声を信じる
・・・などなど

もっときめ細かに記述することも可能かもしれません。

人によってとる行動パターンは違うものの、
その選択肢に自由度が少なく、なぜか特定の行動や反応しかできない場合があります。

それらの行動パターンで、問題X(状況X)が軽減するか、解消するか、改善するかすればよいのですが、
問題が解決しなかったり、さらに悪化したり、別の問題が生まれたりすることさえありえます。

そんな場合、これまでの決まりきった行動(反応)パターンの外に出る必要があります。

そんな時のために、
問題X(状況X)が、よりよい形で解決・改善するような行動(反応)パターンG,H,I,J・・・を、
自然と起こせるようになる方法があります。(自分の無意識と交渉して!)

(ただ、喪失体験の場合には、喪のプロセスを順番に経るのが最も無理がないので、
 無理に反応パターンを変えようとしないほうがいい、という場合もあります。)


その方法を、行動(反応)の枠組みを変える、という意味で
【行動リフレーミング】と呼びます(これは私の造語です)。

具体的には、6ステップ・リフレーミングの手順に従うのですが、
ここでは簡略版をご紹介します。

自分の無意識に、次のように語りかけ、お願いをします。

「この問題を解決するのに、現在の行動パターンではうまくいっていません。
 (もしくは、今以上によい状態になりたいと思っています。)
 現在の行動パターンと同等かそれ以上の良い結果をもたらすような、
 他の行動選択肢をいくつか編み出して、実行してもらえませんか?」

6ステップ・リフレーミングの手順にきちんと従って、
後は無意識さんに任せていれば、勝手に知恵が湧き、行動が変わってきます。

6ステップ・リフレーミングの正確な手順を知っていなくても、
インサイトCDやフォーカスCDを聴きながら、リラックスして語りかける習慣をつけるだけでも、
かなりの効果が得られます、

***

2)行動(反応)パターンを変えることが不可能であるか、
  もしくは、行動(反応)パターンを変えても問題X(状況X)が解決・改善しない時どうするか?
  ⇒認識を変える【認識リフレーミング】

しかし、行動をいくら変えても、うまくいかないことや、
行動を変えようがない場合・状況もあります。

たとえば、難病で治らないとか、社会システムの都合、天災などです。

そんなとき、どうしたらいいかというと、

行動(反応)パターンを変えてもいいのですが、その前に、
問題Xに対する認識方法(ものの見方)を変えてもらえるように無意識さんに頼む、
【認識リフレーミング】をします(これも私の造語です)。

簡略版のやり方を説明します。

「この問題を捉えるのに、認識方法αでは、いい解決や行動につながっていません。
 (もしくは、今以上によい解決や行動を生み出したいと思っています。)
 認識方法αと同等かそれ以上の良い結果をもたらす他の認識方法をいくつか編み出して、
 その認識を試してみてくれませんか?」

「そして、うまくいきそうな認識方法の土台の上で、役に立つ行動もいくつか編み出して、
 実行してくれませんか?」

これをリラックスした状態で、無意識さんに語り掛けます。

これも、上記【行動リフレーミング】と同様に、
後は無意識さんに任せていれば、自然に認識や行動が変わってきます。

(日常的な継続と、リラックスは重要なので、インサイトやフォーカスとの併用はお勧めです)


この【認識リフレーミング】は、
考えてばかりで思考が堂々巡りし、一向に解決策が見えてこない人にも使えます。

そういう人は、

  「なにをしたらいいか?」
  「他にできることはないか?」
  「何をしてもだめじゃないか」

という堂々巡りに入ります。

たしかに行動を変えて解決しようとすることが役に立つ場合もありますが、
実は延々と思考を重ねているだけ、ということが起こりえますので、
そんな時は、問題に対する認識そのものを変えてしまえばいいのです。

たとえば、「私は何をしても駄目な人間だ」と思い込んでいる場合、
その自己認識を【認識リフレーミング】で変えてしまえば、
全く違う行動が起こせるようになります。

しかし、どのように認識を変えたらいいのか、分からなかったり、
分かっていても、変えられないことってありますよね?

たとえば、「私はすばらしい人間だ」と思おうとしても、
そうでない理由ばかり思い浮かんで、かえって苦しくなったり・・・

なので、そんな時は、無意識さんと良い関係を作って、
どのような認識をしたらいいのか、教えてもらえるように任せてしまえば、
新しい認識方法を気づかせてもらえます。

何気なくつけたラジオやテレビ、何気なく開いた雑誌の一ページ、
何となく気になったメルマガの一文やイベント情報・・・

いつどこに問題解決のヒントが隠されているか分かりません。

いっそのこと欲張って、問題解決以上の素晴らしい解決策(ギフト)を
無意識にお願いするべきかもしれません。

それは自分で思いつくかもしれないし、人から教わって気づく場合もあります。
嫌な出来事や幸せな出来事を通して、そこから学ぶ場合もあります。

すでに必要な体験が起こっていたことに気づける場合もあります。
(リストラにあったことが、人生最大の好転機、なんてこともありえます!)

いずれにしても、気持ちをオープンにしてリラックスしていましょう。

変化をこころから望むあなたなら、
どのような出来事も変化のチャンスとして生かし、そこから学ぶことができますし、
よりよいチャンスを引き寄せることもできるでしょう。

インサイト・フォーカス・ドリームウォークのCDを聴く習慣をつけることや、
ヒーリングを受けることも、気持ちをオープンにしてリラックスするのに役立つ方法のひとつです。
(もちろん、その他にも方法はいっぱいあります!)

***

もし難病や大きな事故や天災を経験して、

 「何で自分がこんな目にあわなきゃいけないんだ」とか、
 「自分の心が、けがれているからこんな目にあったんだ」

などと認識している時には、
八つ当たりするか、自責の念に駆られて落ち込むかしか、
方法が思い浮かばないかもしれませんが、


 「神様は乗り越えられる試練しか与えない」とか、
 「明るく生きて同じ悩みを持つ人の希望の光となろう」とか、
 「私はこんなに難しい課題に挑戦できるほど成長した、勇気ある【たましい】だ」
 「この大変な環境・状況で傷つきやすいのは、私の心が純粋できれいだからこそなんだ」
 「この状況を完全に受け入れて、できることをやっていこう」

 「これで私が本当に望んでいることが何なのか、ハッキリさせることができる(た)」
 「この状況とは決別して、本当に望むことに向かう時がきた」

などと認識することで、全く別の行動が生まれてきます。

ただ、このような認識は、無理やり取り込もうとしても、
なかなかできるものではありませんし、
人から言われては、こころのどこかで受け入れられない部分が残るものです。

それに上記のような考えに至らなければならないわけでもありません。
人によって、状況によって、どう捉え直したら元気が出るか、ということは違うものです。

どのように捉えたらよいのか、何ができるのか、
人に尋ねたり、本を読んだりするのもきっかけになるかもしれませんが、

しかし最終的には、自分で納得するような形で気がつけます。
そのためには、フィーリングを大切にすることです。

【認識リフレーミング】は、そういった新しい認識を、無理やりではなく、
自分の内側から自然に気づけるようにしてくれるので、
やさしくパワフルな方法であると言えます。

現状のその先に進みたいと願っているあなたは、
捉え方(認識方法)を変え、行動(反応)パターンを変える準備が十分整っています。

現状のその先にある【光】をこころで目指し、無意識の叡智にゆだね、フィーリングを信じ、
あとは、できることをやりましょう。

人生と自分自身をありのままに受け入れながら、より伸びやかに生きられるようになっていくでしょう。

***

6ステップ・リフレーミングというNLPのテクニックを、(私独自の認識に基づいて便宜的に)
【行動リフレーミング】と【認識リフレーミング】にわけて解説してみました。

何か壁にぶち当たったときのひとつのヒント・選択肢として、
このページを読み返していただければと思います。

基本的な原理が習得できれば、
どんな問題や願望にも使えるのですから!

インサイトやフォーカス、ドリームウォークを日常的に利用されていると、
右脳左脳がバランスよく活性化しますし、
無意識の知恵やシンクロにも気づきやすくなります。

この手順と併用されるとよいでしょう。

***

ご希望であれば、電話ヒーリングセッションでも、
この6ステップ・リフレーミングのプロセスを誘導・補助することができますので、
お気軽にご相談ください。

わたなべたかしの電話ヒーリング個人セッションのご案内

他のヒーリングテクニックも併用しながら行うことができますので、やさしく、かつ強力です。

2011年09月15日 18:35