宇宙のリズムを活かす瞑想〜月のボイドタイム瞑想



ちょっと宇宙的なスケールの瞑想のコツのご紹介です。
インサイトCDを使った瞑想がさらに深まります。
 
 

これは僕自身の経験から生まれた瞑想のコツで、占星学的にも整合性がありそうな方法ですので、
みなさんにもご紹介したいと思います。


瞑想のコツといっても特別な技術ではなく、
月の【ボイドタイム】に瞑想する、というシンプルなものです。


月の【ボイドタイム】とは、
占星学的に月が他の惑星と意味のある角度を取っていない時間帯のことです。


【ボイドタイム】は、下記サイトで確認できます。
うたるんの占い 2008年 ボイドタイム・リスト(日本時間)


【ボイドタイム】は2〜3日おきに数時間、いろんな時間帯に起こりますので、
ご自身の生活リズムにあったタイミングを事前にチェックしておいて、
どんな違いを感じるか、試されてはどうでしょうか。
 
 
 
■【ボイドタイム瞑想】の効果


【ボイドタイム瞑想】の効果としては、大きく3種類あります。


  1)いつもより楽に深〜〜い”無”の瞑想がしやすくなる

  2)潜在意識に抑圧してきた自分の本心が噴出しやすくなるので
    浄化のきっかけをつかみやすい(噴出してきたらEFTなどで解放する)

  3)日ごろの枠組みから外れて、クリエイティブになりやすくなる


どのような経験になるかは、その方の【気づきのレベル】によって異なるようですが、
どちらにしても、瞑想の質に大きく影響する時間帯のようです。


【ボイドタイム瞑想】や【気づきのレベル】についての詳細に興味のある方は、
さらに読み進んでくださいね。


詳しいことに興味のない方は、【ボイドタイム】を上記サイトで確認して、
試しにその時間帯にインサイトCDを使って瞑想してみてください。
いつもと違う瞑想経験をされるかもしれませんよ。
 
 
 
■気づきのレベルについて


【気づきのレベル】の進んでいる状態にはいくつかの特徴があります。


  自分が普段から意識していることと、潜在意識で感じている本心がずれていない。
  (=深い瞑想時や夢見時に、不快で思いがけないことが出てくることがほとんどない)


  自分の内側で起こってくる感情や、周囲で起こる出来事に対して平静でいられる。
  (=思いがけないことが起こっても平静でいられる。よい面を見つけて成長の糧にできる。)

  より楽に自分と周囲との調和を経験できる。
  (=シンクロが多い、と感じる)


などが典型的な特徴です。


気づきのレベルが高い状態の人が、【ボイドタイム】に瞑想を行うと、
瞑想のポジティブな面が促進されるようです。


つまり、より「考えの思い浮かばない状態(無)」に入りやすくなったり、
いろんな考えが浮かんでも楽に観察しやすかったり、
クリエイティブな発想が湧きやすかったりする、ということです。


一方、【気づきのレベル】が初歩段階の状態の特徴は、


  自分が普段から意識していることと、潜在意識で感じている本心がずれている。
  (=深い瞑想や夢見時に、不快な経験が多いなど)

  思い通りにならない時に不快な気持ちに支配されやすい。
  (=不平不満、文句、泣き言、愚痴が多くなっていることに気づけない
    それらの反応を起こしていることに気づければまだOKです)


普段から周囲にあわせすぎたり、自分の本心を抑圧していたり、
他人や状況を非難する傾向の強い人ほど、
ボイドタイム瞑想時に困惑するような突飛な考えや感情が思い浮かんできて
不調和な状態になってしまったと感じる可能性が高くなります。


しかし、それは決して悪いことではありません。
経験としては不快感が大きいかもしれませんが、
必要な浄化のプロセスをより楽に進められるタイミング(時間帯)でもあるのです。


月の【ボイドタイム】を意識的に活用して、宇宙のリズムに合わせて瞑想して、
より楽にご自分の深い部分に触れていってはどうでしょうか。
 
 
 
■【ボイドタイム】の補足解説


少々専門的なことも解説しますので、
興味のある方のみお読みいただければと思います。


月は占星学的には個人の感情を表していて、
その月が他の惑星と占星学的に意味のある角度関係にある時間帯は、
実際の思考・感情・行動も何らかの影響を受けやすいことが経験的に分かっています。


【ボイドタイム】というのは逆に、月が他の星の影響からフリーになる時間帯のことです。
月がほかの惑星と意味のある角度関係を持たず、フリーでいる時間帯です。


占星学の慣習的知見によると【ボイドタイム】は、
思わぬ事態に遭遇しやすいので注意を促すべき時間帯と認識されていたようです。


言い換えると、個人の内面生活(月)が
他の惑星から制限を受けない自由な時間帯なので、突飛な思い付きが現れたり、
慣習的なルール、他の人や物とのつながり方から逸脱しやすくなって、
思わぬ結果に結びつくことが多いから気をつけましょう、
ということを経験的な知恵が伝えてくれているのです。


しかし、僕自身のここ数年の経験を思い出してみると、
よくないといわれているボイドタイムのほうがとても気持ちが楽、という経験を何度もしていていました。
占星学からくる注意事項とは逆の経験をしていました。


不思議に思って西洋占星術研究家のジーニーさんに訊いてみたところ、
【ボイドタイム】の特徴を逆手にとって瞑想に活用することが可能かもしれない、
というご意見をいただきました。


ジーニーさんによると、

> 自分なりの研究の結果ボイドはむしろ利用するべきものであり、
> 怖いものでもなんでもないということは確信を持って申し上げられます。

とのことでした。


【ボイドタイム】に入ると、
日ごろ使っている個人的な癖や社会的しがらみの影響を受けにくいので、
その時間帯に瞑想をすると、とても楽に深い瞑想状態に入れるようなのです。


もしくは人によっては、それまで抑圧してきた自分の本心に触れやすくなるので、
感情的なものが噴出してくることもありますが、
それも逆手にとって、潜在意識の浄化を加速するために使うことが可能です。
(例えばEFTなどを使うことができますね)


日ごろの枠組みから外れて、クリエイティブになりたい時なども
【ボイドタイム】を意識することで、より楽に自由な発想を得られる可能性もあります。


しかし、【ボイドタイム】はタガが外れている状態ですので、
ボイドタイムでない時に、本当に実用的かどうかきちんとチェックする必要もあるかもしれません。


【ボイドタイム】の肯定的側面は、占星学的にはあまり言われていないことのようなのですが、
経験的には上述のようなこともあるようです。


伝統的な占星学で、【ボイドタイム】をよくないものとして解釈しているのは、
おそらく潜在意識や無意識との付き合い方に関する正しい知識と対処法が
普及していないからだと思われます。


月の【ボイドタイム】には個人の内面生活がフリーになります。


社会ルールに従うことに価値がある時代・社会に、自己観察がきちんとできていない人が、
個人の内面生活をあまりにフリーに解放してしまうと都合が悪いことが多い、
ということだと思われます。


現在でも社会的ルールを守ることは重要ではありますが、
しかし瞑想を習慣にしていて、きちんと自己観察ができる人にとっては、
その枠から外れて自由になる時間というのは、
しっかり休息できて生命力回復にもなりますし、創造性の発揮にもつながりますので、
有益なことが多い、と言えます。


逆に自己観察がきちんとできず、湧いてくる衝動に身を任せてしまう人にとっては、
【ボイドタイム】は【変なスイッチが入ってしまう時間帯】として働いてしまうのでしょう。


もしご自分が前者であることに気がついたら喜んで【ボイドタイム瞑想】を続けて下さい。


もし、ご自分が後者であることに気がついても、是非喜んでください。
気がついた貴方は、衝動に身を任せているあなたではありません。
自分の衝動に気がつく瞑想をつづけることで、きちんと解放が進んでいきます。


なので、むしろ【ボイドタイム】の時間帯には


  ・様々な制限・慣習からゆっくり解放されて深く休みやすい、
  ・社会慣習的なパターン(マンネリ)がゆるんで新しい要素にアクセスしやすい
  ・個人的クセがゆるんで、ネガティブな要素を手放しやすくなる


と考えて、積極的にを活用するほうがよほど楽で楽しい生活になるのではないか?
という視点を提案したいと思います。
 
 
 
■おまけ 慣習的占星学によるボイドタイムの捉え方


通常の占星学では月がボイドの状態の時は、
宇宙の影響が正しく地上に反映しなくなるので自己コントロール力を失って、
その場限りの思いつきや、間違った印象などを重大に考えて
自己チェック機能が失われてしまう時間帯として注意を促されています。


ボイドタイムにおける経験は、人それぞれ違うようです。
何も変化を感じない人もいれば、僕のようにむしろ楽な人もいれば、ネガティブな経験をする人もいます。


占星学的には、下記にあげるようなボイドタイムでの注意事項が言われていますが、
インサイトCDの瞑想で自己観察能力を高めていけば、
【ボイドタイム】をうまく活用していくことが可能になる、と考えられます。


心配しすぎず、お月さんと遊ぶように楽しんでみてはどうでしょうか?
 
 
 
■通常の占星術で言われる【ボイドタイム】の注意事項


1.計画をたてないでください
 ボイドの時間帯に計画をたてると、その計画は抜き差しならない状態になります。
時間的余裕をもって計画を立て、いつでも通常的なやり方でやり直しができるようにしましょう。


2.重要な話し合いは避ける。
人との打ち合わせや重要な会議は、ボイドの時間帯に開始しないようにしましょう。


3.結論は保留にする。
どうしても、この時間帯に重要な決定をしなくてはならない場合は、
できる限り消極的にかんがえて、いつでもやり直しができる範囲で決定してください。
そしてボイドが終わったあとに、必ずその決定を再検討してください。


4.調子に乗らない。
ボイドの時間帯は、誰でもみな情緒不安定なので、口がうまい人にだまされます。
また、自分もウッカリ発言、失言などしがちなので、注意してください。


5途中で方針変更をしない。
もし、会議中にボイド時間帯に入ったならば、それ以前に結論のでたものだけに議論を限定して、
それ以上、新しいことまで話を広げないように。
ボイドの時間に限っていつもと異なったことを発言しやすくなりますが、
初期の方針を変更しないでください。


6大切なものを処分しない。
不要だと思って捨てたものが、実はあとで大事なものだったと分かることもあるものです。
しかし、この時間帯に紛失したものは、いくら探しても見つからないことも多いので、気をつけてください。
整理整頓はこの時間帯には不向きです。


7創作的な仕事はしない。
画家やペンキ仕事の色あわせ、着物の柄の見分けなども、間違いが起きたり、
いつもと違うことをしたがるので、カンが鈍ったりします。


8交渉の相手を追及しない。
ボイドの時間帯では、主張している事柄がとんでもない誤解をまねくので、
相手と議論するのはさけましょう。逃げるが勝ちです。


9情報を信用しない。
ボイドの時間帯に集めた情報は、必ずボイド時間帯が終わったあとに、その内容を再確認してください。多くの刑事事件で、ボイド時間帯に集めて証拠が上級審でしばしば不採用になっています。


10失敗の上塗りをしない。
ボイド時間帯での失敗はあわてて回避しないほうが安全です。
ボイド時間帯が終わってから落ち着いて考えて対処しましょう。

2008年04月03日 20:40